今さら、何かを述べるようで、くどくて申し訳ないけど、

秋風で金色にそよぐ、田の稲穂を眺めに行きたい。

 

画面の中と実物が異なり、全くの別物なのは、

香りや、気温や、風や、自身の背景や、経緯が無いからであって、当たり前の話だ。

 

我々、人類は今、何かを見失っている。

 

暑い夏との別れ惜しさを振り切って、涼しくなり始める頃、

鯖や秋刀魚を食べながら、冬へ挑みたい。

 

先日、久し振りに釣り具を購入した。

 

中古で五百円のリールで、キリキリと良い音を立てて、糸を巻き上げてくれている。

 

こいつで、お魚達を釣りまくるつもりだ。

 

近頃、人間として落ち着き始めてきた私は、街へも繰り出さず、

酒や薬物にも手を出さず、色に溺れる事も、賭博で死に迫る事も無く、

１５年間も放置していた家の片付けを続けているせいか、

若干、綺麗好きにもなり、掃除ばかりしている。

 

しかし、ゴキブリの出現により、頻繁に、病的に、ワイパー掛けを行う事になり、

大切にしていたはずの雑貨類も手放した。

 

家電、電化製品も、１０年以上は前の物ばかりだったから、

ほとんど新調して、生活水準を上げつつ、油絵の研究を続けている。

 

決まった日時の出勤が面倒だけど、お仕事も楽しく働けて、幸せだ。

 

いつも隣りで眠る最愛の女性を、悲しませないように、傷付けないように、

非力ながら、大切に守っていきたい。

 

早く会いたくて、一緒にご飯を食べたくて、毎日、私は頑張れる。

 

後で、水道とガスの点検を受けに、実家へ行くから、道中に、買い食いをしよう。

 

お仕事の日は夜しか食べないけど、本日は公休だから、

朝、日本蕎麦を茹でて、キンキンの氷水で〆て、例の大葉とネギを刻んで、

すり胡麻と焼き海苔、揚げ玉や青唐辛子を薬味に、楽しく食べた。

 

また、少し痩せたかも知れない。

 

こんなにも充実した、甘ったれた暮らしをして、許されるものかどうか、

時たま考えるけど、お母さんも安心してくれてるし、まあ、良いか。

 

現在、３８歳(フリーター・独身)の私。

 

あれ、３７歳だったかな。

 

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