2020/07/19 07:39


自分は、一体、何をやっているのだろうか。
 
真夜中の空港で、ベンチに座る為に、カナダくんだりまで来たのではなく、
ジャマイカを知る為に、相模原を出てきたはずだ。
 
何度も、何度も、同じような事を考えて、自問自答を繰り返したが、
外は豪雪で、人もいないし、ジャマイカ行きのフライトまで、10時間もある。
 
これは、もう、ゲームボーイ様に頼るしかない。
 
バックパックをベルトにくくり付け、所持金の全てを懐に隠し、
いつでも寝落ち出来る状態にして、不親切なベンチに横たわった。
 
不親切なベンチは、固く、短く、滑らかな縁と、溝があり、
質の悪い眠りしか出来そうにない。
 
そこで、私は、約1時間の刻みで、動きを変える事にした。
 
約1時間ほどの眠り、約1時間ほどのゲームボーイ、約1時間ほどの探検、
それぞれを、3回ほど繰り返せば、トロント空港を発てる。
 
この時ばかりは、我ながら、天才的な閃きだと思った。
 
そして、不親切なベンチに横たわったまま、ゲームボーイの電源を入れ、
ポケモン(旧グリーン)を始め、四天王とライバルを倒してゆく。
 
何度も、何度も、何度も、四天王とライバルを倒し、
何匹かのポケモン達を100レベルに到達させたり、ケンタロスを探したりして、
ほぼ無音の空港内に、ポケモンの鳴き声や、戦闘のテーマを響かせていた。
 
余談をすると、最初から最後まで、ほとんどの難関を、
ムハンマドと名付けたラッタ(コラッタ)のみで攻略している。
 
当時、既に5年以上前のゲームだったポケモンで、
勝負を挑む相手は、日本にいなかったし、
インターネットも普及しているとは言えない時代だった。

遊び盛りな中学3年の頃、唯一勉強した期末テストの世界史から、
ポケモン達に名前を付けていったせいで、ビッグネームばかりの構成になっている。
 
コイキングがギャラドスになった時は、胸が熱くなったものだ。
 
ゲームをする為に、カナダくんだりまで来たのかと錯覚するほど、
無人の空港内をポケモン色に染め終えた頃、ふしぎなアメでレベルを100にして、
ステータスの確認をする方法を編み出し、ポケモン(グリーン)の悟りを迎え、
微睡みの中へ堕ちた。
 
それ以来、ポケットモンスター(グリーン)を手にしていないし、
どこにあるのか分からない。

みんな、元気ならいいけど。





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