作品として、初めて描いた絵は、

アルバム【DROSSIE JEM】に同封されたブックレット内の、

見開きページに掲載されている物で、

カワセミとミニ薔薇が目立つ、絵画番号１番の【甘え上手】だ。

 

芸術に説明を加えるのは、愚かな事だけど、長年、闇堕ちしていた私が、

絶望の中で、希望を見出す最中に描き初めて、完成した頃には、

すっかり、いつかの自分に戻っていた。

 

制作期間は、約２年で、明確には覚えていないけど、２年前後だと思う。

 

１年でもないし、３年でもない。

 

何故、そのような時間を浪費したのかと言うと、

落書きや、殴り書き、いたずら書きのような絵ばかり描いていた自分にとっては、

初めての試みだったから、ほぼ、完全独学で、車庫の隅っこに転がっていた木材を、

ノコギリで切り揃えて、ヤスリを掛けて、なんとか組み立てて、釘を打って、

ニスを塗って、白い布を張って、低品質なキャンバスを作っていたのと、

そもそもがノロマだからだ。

 

そして、完成から１年を経て、たくさんの失敗を学ばせてくれた処女作は、

最高失敗作として、現在も尚、我が家の車庫を守っている。

 

絵画番号１番で最初の失敗は、縦・１６６センチ×横・２０５センチの、

運搬性を無視した設計で、次の失敗は、綿の布を使用した事による耐久性の低さだ。

 

きっと、木枠よりも先に、絵が朽ちる事だろう。

 

他にも、数多の失敗談が存在するけど、かわいそうになってくるから、止めておく。

 

その後、前作の失敗を考慮した、絵画番号２番【天寿】の完成と同時に、

２作の流儀も、プロローグとして終わらせた。

 

そして、現在、第１章へ入る為の準備を、ノロノロと進めている。

 

明日は、きっと、良い水曜日になるし、明後日も、良い木曜日になる事だろう。

 

津久井湖観光センターが閉店しているのは、かなり痛い。