料理人(ここでは料理で生計を立てる人を指す)は、とても大変だと思う。

 

家庭には置いてない特別な食材や、特別な調理器具、

そして、知識と経験(腕)に合わせ、料理に対する想いが備わっている事が、

料理人として必要な資格だ。

料理人に独立する人が多いのは、料理人は我が強く、

その人だけの感性や哲学が生み出す、謎理論が存在しているせいで、

個々の思念同士が反発するからかも知れない。

 

何が正しいのか、間違っているのかなんて、誰にも分からないし、

店主に惚れ込んで、弟子入りしている場合や、家族経営の場合は別の話だけど、

料理人は凄いし、私には出来ないと思った。

 

かつて、私も料理人を志した事があるけど、邪念も多く、手際も悪く、

余計な実験ばかりする性癖に加え、質素な人間関係だった為、

思い切り挫折した事があるものの、料理は好きだし、

生活する上で不可欠なアビリティだから、今でも独学は続けている。

 

あくまでも、料理研究家である私の料理は、成功率が１%未満で、

自分で食べる料理にも、人様に振る舞わせてもらう料理にも、

常に、余計な手順を加えるから、ほとんどが失敗作だ。

火力、調味料、手順の、決まった理論を押さえて、何かのレシピ通りに作れば、

当たり前の料理が出来上がるけど、作っていて面白くないし、

それを、成功と呼べない私は、これからも失敗作を作り続けて、

料理を研究していくのだろう。

 

これを、音楽に置き換えて考えると、似ている所が多い。

 

声を編集する際に使用するエンジニアも多い、オートチューン等のソフトは、

味の素等の化学調味料と似ていて、多くの舌に人気の化学味と同じく、

多くの耳に人気な化学音だし、調理器具や素材が、楽器や詩で、

調味料はエフェクトで、料理人もアーティストだ。

 

聴く人と食べる人の心情によって、感じ方も異なる。

 

家の片付けが残っているし、話が膨れ上がる前に、ブログを終わらせよう。