深夜バスで京都へ向かっている。

 

今回の乗客は、２０代～３０代が多くて、妙にオラオラしながら、

見えない敵に対して威嚇をしている男性が、２人もいた。

 

この症状は、この時期だけに流行る病気(難病)、メリークリス病の特徴で、

集合場所へ来るまでの道中、公共機関内や、街のどこかで、

メリークリスウイルスに感染してきた彼等が、仲間を増殖さる為に、

無意識下で行うものだ。

 

メリークリス病は、２０代～３０代に起こる病気で、これといった特効薬も無く、

かつて、私も、長年、メリークリス病に悩まされ続けていた。

 

今夜は、週末も、年末も近いから、みんな、ソワソワしてるのかも知れないし、

この時期は交通事故も増えるし、気を付けよう。

 

そう言えば、忌々しい不眠症が治って、近頃、風邪を全く引かなくなった。

 

楽しく、元気に生きていける事は、何よりも恵まれていると思う。

 

身体も、精神も、何度となく壊してきたけど、

健康、特に、気持ちが病んでいないのは素晴らしい事だ。

 

それか、老人になっただけなのかも知れない。

 

以前、加藤さんのお母さんも『そりゃあ、あんた、若いからよ、

あたし達くらいになると、何の悩みも無くなっちゃうよ。

そうよ、若いからよ。』と言っていたし、実際、悩む事にも飽きてきた。

 

悩むのは悪くないけど、周りにも迷惑が掛かるから、問題は放置せずに、

希望へ向かって突っ走る方が面白い。

 

１畳にも満たない席で眠る、夜行バスだけど、

カナダ経由でジャマイカまで行くエコノミーと比べたら、よっぽど自由だし、

快適だし、早いし、楽だからと、自分に言い聞かせている。

 

到着まで、残り２時間。

 

お父さんには故郷が２つあって、１つは東大阪で、もう１つが京都だ。

 

あまり、よく知らないけど、何か、醍醐って地名とかあるし、

五重の塔とかもあるし、気になる土地だから、

お母さんに会った時に、詳しく教えてもらおう。

 

今は、愛知か、岐阜に入ったところかな。

 

今回、京都に呼んでくれたのは、KAZAN(かざん)という名前のアーティストと、

その周りのみんなで、もちろん、精力的にも動いている人達だし、

共鳴してくれた事が、何よりも嬉しい。

 

京都で唄ったのは数年前で、今は亡きリュウマ氏に、

ブラックボックスまで連れて行ってもらったのが、最初で最後だった気がする。

 

近くに、風情のある小川が流れてて、柳の枝が垂れていて、綺麗だった。

 

今回のオクターブって箱は、その、ブラックボックスの跡地らしくて、

それも乙だし、嬉しい。

 

今年は、リュウマ氏も、エイパン氏も死んじゃって、

まだ、思い出すと悲しい気持ちになる。

 

京都まで、残り１時間半。

 

少し寝よう。

帰ったら、薬草の勉強と大掃除をしないとな。