気づけば、アルバムの楽曲紹介が、後半に差し掛かっていました。

 

今回のブログで紹介するのは、Re; BIRTH DAYと書いて、

【リバースデイ】と読む楽曲です。

 

音数も少なく、静かなヒップホップ調の楽曲だけど、

リディムハンターが唄っているから、ジャパニーズレゲエになります。

 

ヒップホップとレゲエの違いについては、ブルックリンの音楽か、

ジャマイカの音楽か、そして、各音楽家さん達の心が、どこにあるのか、

それだけだと思うけど、音楽的かつ具体的に説明すると、

裏打ち(スッチャカ♪スッチャカ♪等)が入っているか、

フィルに使われる打ち込みループのビート(ダッツダッツダッ等)が入っているか、

歌詞を乗せる主旋律に、各々の特色が含まれているか、等々、

更に、専門用語の説明も必要だし、天文学的な数字の時間が掛かるから、

今回ばかりは許してください。

 

ジャンルは、音楽が育つ畑の名前だから、聞く(聴く)だけなら、

何も気にしなくていいと思います。

 

余談をすると、リディムハンターはレゲエディージェイ(REGGAE DEEJAY)で、

レゲエのディージェイは、各ジャンルのDJ(ディスクジョッキー) とは異なり、

大まかに説明すると、唄う人の事です。

有名な格闘ゲームのストリートファイターにも、

ジャマイカ出身のDEEJAYという名前の、強烈なキャラクターが登場するし、

我々も、ある意味では(というか普通に)ストリートファイターだけど、

話がグチャグチャになるから、ここでは割愛しておきます。

 

レゲエシンガーという名称もあって、私も、そう言われたり、

表記されたりするけど、レゲエシンガーだと名乗った事は１度もありません。

 

ラップ、トースティング、スキャット、シャウト等、色々な歌唱法が存在するし、

更に、全ての言葉が旋律を持っているせいで、説明が出来ないし、

頑張って説明する意味も、理由も不要だから、結局は、

大まかに、音楽を作る者の心が、どこにあるのかだと思います。

 

レゲエとジャパニーズレゲエも異なるし、この手の話を始めると、

終わりが見えなくなるから、注意が必要です。

 

話を戻すと、この楽曲は、死への道を辿る人に聴いてほしいなと思った時に、

何となく制作して、気付いたら生まれていました。

 

富士の裾野に広がる樹海、宮ヶ瀬ダムに掛かる虹の大橋、高層ビルの屋上、

好きだった河原や、通いなれた駅のホーム等へ、身を投げに行く道中や、

思い詰めた部屋の中で、何気なく聴いてほしいです。

 

知らない誰かが自殺したところで、私自身も、社会全体も、

寂しい事件が起きたとしか思わないけど、自を投げた本人より、

身内の人間が苦しむと思ったから、どこにでも希望の光はが存在する事や、

その光が、自分自身である事に気付けばいいと思って、

少しだけ、密かに訴えてみました。

 

僅かな力だけど、世の中の悲しみや、痛みや、憎しみを減らせるかなと、

浅はかに考えた末の、単純な小細工だから、有効かどうかは分かりません。

 

唯、世の中が憎悪で満ちると、後々の世代が困るし、

かわいそうだなと思っただけです。

 

今まで、人を傷付けたり、悲しませたりしてしまっていたから、

せめてもの償いと言うか、あがないと言うか、自分自身に対する言い逃れを、

音楽の中に作りたかっただけなのかも知れないけど、

何処かの農道で、夕陽を眺めながら、お弁当を食べていた時、

自然に、勝手に、ひとりでに、この詩は生まれていました。

この楽曲に使用しているRiddimは、タイトル通り【Re; BIRTH DAY Riddim】で、

例の、ハンターチャンススタジオに押し寄せて、

夜な夜な、屋代氏を困らせながら、一緒に作っています。

 

人助けをするつもりは、全くありません。

 

むしろ、助けてほしいくらいです。

 

何かの為に死ぬ場合(救済の為の焼身や拷問からの離脱、身代わり等)は別だけど、

死んだ先には"無"が見えました。

私のような、馬鹿で甘ったれた幼稚な不良でも、

毎日、好きなように、簡単に生まれ変われるし、

その方法なんて、どこにでも転がっているから、適当に見付けて、

勝手に生まれ変われば良いと思って、気楽に生きています。

死へ旅立つ人達は、立派で、真面目で、優しすぎる人だったのかも知れません。

時たま、この詩をライヴで唄うと、皆さん全員、暗い顔をしています。

再誕、おめでとうございます。