野暮な理由で、仔猫を預かっている。

仔猫は、たくさん食べて、悪さをしながら遊び回り、

エンジン音みたいに喉を鳴らしたかと思えば、

そのまま寝落ちしてる。

松は、やれやれといった感じで、少し、鬱陶しそうにしている。

暖かい縄張りに入れなかった野良猫は、どうやって越冬するのだろうか。

ひたすら彷徨うのか、誰かの縄張りを侵略するのか、

根性で寒さを耐えしのぐのか、何も出来ずに死ぬのか。

冬は、生き物を強くする。

強くならなければ、きっと、死んでしまうから。

私も、強くならないと。

部屋の照明をLEDに変えたら、明るくて驚いた。

今まで、ずっと暗い部屋の中で、夜を過ごしてきた分際としては、

何の情緒も無い、下品な明るさだなあと思うけど、

絵を描いたり、事務作業を行う時には、とても役に立つはずだ。

みんな、何かの役に立っている。

私も、何かの役に立ちたいなあ。

そう言えば、毛布だけだと寒くて、掛け布団も新調したから、

これで、冬もこわくない。

怖くない、恐くない。

松は、仔猫の身体を舐めて、綺麗にしてあげている。

松、優しいなあ。

お風呂上がりに、上半身だけ裸でゴミを出しに行ったら、

右斜め３軒隣の夫婦に遭遇した。

うわあ、最悪だと思いながら、家に戻ると、

松がウンチしていた。

うわあ、だる・・・、と思いながら、

ウンチを袋に封印して、

また、上半身だけ裸で、ウンチが封印された袋を捨てに行ったら、

また、別の夫婦に遭遇。

うわあ・・・(´Д` )